漢熟覇王 ネクスト3

漢熟覇王争いは一時休戦? 新たなる漢熟戦士登場で、新たなる物語がいま始まる!シールよりさらに深い情報や、ぞくぞく湧き出る四神ゲンブの裏話を一挙大公開! 漢大陸はどうなるのか『漢熟覇王ネクスト3』を見のがすな!!
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第2回 秘技・月攻転(げっこうてん)!〜創新(そうしん)の熟語発動〜
ワシじゃ。四神ゲンブじゃ。今回から銀華橋<ぎんがきょう>の中で行われたバトルにスポットを当てて紹介しようと思うのじゃが、銀華橋でいう西2、白虎エリアで最も白熱した戦いは「真攻者<しんこうしゃ>アルマース&魔月師<まげつし>フェンリッヒVS魔幕妃<まばくひ>プラム&正女蛮<せいスケバン>ラズベリル」じゃろう。新旧プリニー対決やら、ムサシとコジロウの超時空対決やら興味あるバトルもあるのじゃが、インパクトが強かったのは西2でのタッグバトルじゃな。

そもそも、新旧どちらの漢熟戦士も、誰がどのくらい強いかなど予備知識もない戦いじゃった。誰と誰が戦おうと、もはや運命としか言いようがない。ひょっとしたら神とやらの存在が、裏で糸を引いているのかもしれんがのぉ。銀華橋西2の銀星球に吸い寄せられたアルマースとフェンリッヒじゃが、この二人は初体面じゃった。とはいえ、プラムとラズベリルは旧知の仲…なのじゃが、個人の実力に自信を持った二人じゃから、特に2対2の戦いで協力しようなど、興味すら持っていなかったようじゃ。

先手を取ったのは新世代軍じゃ。「幕」と「正」の言霊<ことだま>パワーは、ケタ違いと言ってもよい。勢いにまかせて暴れまくるラズベリルが先陣を切ったんじゃ。シールを見ればわかるじゃろ。もはや死語と化したスケバン(女番長)だが、スケールが違うんじゃよ! ピコピコハンマーは「正」なる武器じゃ。魔界のフェンリッヒもこれにはタジタジじゃ。クールなプラムは新参者<しんざんもの>の魔王とはいえ、ここ一番の破壊力には長<た>けておる。おとなしそうに見えるが、戦いとなれば別じゃ。プラムは予言者の顔も持っていて、あのゼタにも予言を授けたくらいじゃという。まあ、漢大陸に着いて、すでにアルマースたちと戦うことも予言してたらしいぞ。

もちろん、自分たちの勝利も予言しておったらしいが、プラムの予言晶<よげんしょう>に暗雲立ちこめたのも時間の問題でな、幾度も放つ漢熟魔法でとどめを刺せぬうちに、未来が変わっていくのじゃ。予言晶に映ったプラムとラズベリルの姿が薄れていったのじゃ。さしものプラムも不吉な現象と悟り始めたのじゃが…すぐにどうなるかが理解できたそうじゃ。やがて「滅」の文字が浮き上がり、予言晶にアルマースとフェンリッヒの姿がくっきりと映し出されていったのじゃ。形勢不利なはずの旧漢熟世代軍なのに、なぜ運命は変わろうとするのか。プラムは少しずつ冷静さを失っていったのじゃ。

個人の攻撃で優勢に転じていた新世代軍じゃが、それを打ち破ったのは「新創<しんそう>の漢熟魔法」じゃった。本来ならば完成熟語として成立しない合体熟語が、銀星球<ぎんせいきゅう>という特殊な磁場<じば>で成立してしまったのじゃ。初対面のアルマースとフェンリッヒ。しかし、お互いが思うことは同じ。「漢大陸の救出」、そしてその先にある「漢熟覇王への情熱」じゃ。フェンリッヒが放つ「月」の言霊<ことだま>が、仮想の月世界を創出し銀星球内を異次元化させる。ゆっくりと、そしてはっきりと動く月空の雲のように銀星球の中の気が回転しだす。ラズベリルたちはまるで催眠術にかかったかのように、その気に身をまかせるだけじゃった。そこへアルマースが放つ「攻」の言霊! 鋭き三日月斬りとでも表現したらよいじゃろうか、個のパワーをしのぐ合体戦法「月攻転」で勝負あったのじゃ。

プラムとラズベリルが倒れ、戦闘不能となった時、銀星球にヒビが入り、徐々に壊滅していったんじゃ。一度入ったら、勝敗が決するまで開くことがない銀星球じゃが、初めて脱出したのはアルマースとフェンリッヒじゃった。そして、一つの銀星球を破壊したことで、銀華橋の氷結放射<ひょうけつほうしゃ>スピードをゆるめることはできたが、まだ24も残っておるわい。銀星球すべてを破壊しない限りは、どうにもならんということじゃ。しかし、旧漢熟戦士たちにとって士気<しき>上がる勝利であったことに変わりはない。

<つづく>