漢熟覇王 ネクスト2

 真の漢熟覇王は誰なのか?  シール情報だけで終わらない漢熟覇王大戦のすべてを四神ゲンブが明らかにする!  戦士たちの激闘はもちろん、ヒミツのライバル関係まであばいてしまうぞ。衝撃のラストシーンまで『漢熟覇王ネクスト2』を見のがすな!



第2回 七曜玉<しちようぎょく>の奇跡! 漢大陸の未来は変わるか?! 白光輝士<びゃっこうきし>レオンVS七曜玉ヨウキヒ

話は大幅に割愛<かつあい>させてもらうが、青龍エリアで勝ち残ったのは七曜玉ヨウキヒじゃった。ヨウキヒがまとう七つの玉…そう七曜玉といってな、本人は守り神として装着<そうちゃく>してたもんじゃが、まあ、この時点では七曜玉に守られて、青龍エリアたちの戦士たちを蹴散<けち>らしていったんじゃ。

バイアスに、ジェニファー、ロザリンドにナガマサと強いヤツは他にもおったわい。詳<くわ>しいことは別の機会で話すことにして、ヨウキヒはそこで勝ち残ったんじゃ。たいしたものじゃわい。今日はそんな青龍エリアでの出来事を話すとしよう。漢熟覇王になり不老不死<ふろうふし>の生命体となるべく野望を持つ「頂<いただき>の始皇帝<しこうてい>」の配下<はいか>・白光輝士レオンと七曜玉ヨウキヒの戦いについてな…。

漢熟覇王大戦が始まってからかの、ヨウキヒの七曜玉が発光しだしたのは。今までにはありえないことじゃった。ゆっくりと、ゆっくりとおぼろげな光を放ちだしたんじゃ。ヨウキヒも一大事に気がついて、自らが「頂の始皇帝」討伐<とうばつ>に立ち上がったんじゃ。「七曜玉に守られていれば大丈夫」と言い聞かせるようにして、青龍エリアでの戦士たちを次々と倒していった。その先には漢権四天王<かんけんしてんのう>が待ち受ける万理<ばんり>の頂道<ちょうどう>があるわけじゃ。しかし、ヨウキヒには自分が漢熟覇王になろうなんて気はなかった。このままでは漢大陸が危ない、それしか思わんかった。長い長い万理の頂道を歩み続け、あれこれと漢大陸の平和な未来に思いをはせるだけじゃった。

ひときわ光輝く人の姿が、一歩一歩進めるたびに明らかになっていく。白くまばゆい光に包まれたこれまでとは違う戦士がそこにおった。
「ここから先を通すわけにはいかない。始皇帝様の命令でな…」
万理の頂道に連なる壁に腰掛けた男なのか女なのかハッキリしない中性的な顔立ちは、ヨウキヒにさりげなく語りかけた。
「私は白光輝士レオン。頂の始皇帝様を支える漢権四天王のひとり!」
レオンは壁の上に立ち上がり、格の違いを体現するようにヨウキヒを見下して続けた。
「青龍には相当手強い戦士たちがいるとは聞いていたが…あんたが代表してきたってわけかい? 相手にとって不足あり…だね。お手並み拝見<はいけん>! 白光シールディング、フルカバー!」
たちまち白い光の中に包まれるレオン。指先から放つヨウキヒの曜気波動<ようきはどう>も全く通じない。徐々<じょじょ>に体力も少なくなってしまう。それに比べてレオンにダメージはない。まさに高みの見物<けんぶつ>だ。その時! ヨウキヒの七曜玉が体から離れ、レオンの白光シールドに付着<ふちゃく>したのじゃ! 七つの玉は、発光の加速を増し、やがて各々の色で白いシールドを七色で包み込んでしまった。パキパキッと音を立てて破れ落ちる白光シールド。防御能力を失い、飛行能力を失い、さらには戦闘能力すら失ってしまったレオンは、万理の頂道の堅い床に叩きつけられるように落下してしまう。

七曜玉が再びヨウキヒの身に戻ると、最後の力を振り絞って、麗貴扇<れいきせん>でとどめを刺したのじゃ。死力を極めた戦いゆえ、ヨウキヒはその場にへたりこんでしまった。全ての能力、パワーを使い果たしてしまったのじゃからな。そんな時、天から一閃<いっせん>の稲妻が振り落とされた。雷によってレオンは姿を消し、そこには青龍玉<せいりゅうぎょく>が現<あらわ>れおったんじゃ。横たわっていたヨウキヒを光で包み正気を戻させた。ん? 正気どころか、ますます力みなぎるヨウキヒの姿があった。青龍玉のパワーなんじゃろう。すっかり元気になったヨウキヒは、もちろん初志貫徹<しょしかんてつ>の決意で、頂上に待つ「頂の始皇帝」を目指す。自分にとって最後の戦いと信じて…。


<つづく>